笠木 1本もの
貫 3本継ぎ
柱 1本もの
額 月讀神社
建立 大正4年(1915年)
この神社に鎮信鳥居があることは、壱岐国・江戸期の石造鳥居(著者:野本政宏)を読む前から、ネットで調べて知っていましたが、この中にないのが不思議でした。実物を見て納得しました。江戸時代ではなく、大正になってから建てられた鳥居だったのです。大正時代では加工技術が進み長い材料が使えるようになったからでしょう、笠木と柱は1本物の石材を使っています。貫は3本継ぎに見えますが、切れ込みを入れただけで1本物かもしれません。
この神社の由来は古いものらしいのですが、江戸時代に取り違えがあったということも言われています。江戸期にあった鎮信鳥居が痛んだので、大正の御大典を記念して建て替えられたのかもしれませんが、付近はきれいに整備されていて、古い物のかけらなどは何も見当たりませんでした。しかし、鳥居の形は壱岐の他の鎮信鳥居と全く同じように造られています。
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