笠木 3本継ぎ
貫 3本継ぎ
柱 1本物
額 比賣神社
建立 宝永3年(1706年)
慣れない土地で、地図は持っていたけれど目印になるものもなく、探すのにかなり苦労しました。聞いた人は、道端に鳥居があるのですぐ分かるとのことでしたが、道端にあるのは、朱塗りのお稲荷さんの鳥居ですから、ここではないと思い込み、その辺りを何度も往復して探してもないので、仕方なく車を止めて、赤い鳥居のそばの道を下って行ったらありました!ありました。何のことはない、同じ境内に2つの神社があったのです。
富士山の宝永の噴火が1707年(宝永4年)ですから、その1年前に建てられた立派な鎮信鳥居です。柱の高さがやや低いようには感じましたが、この時代に1本の石材で柱を建てたというのはあまり見受けません。これを造った石工さんはいい材料があったと喜んでいたのではないでしょうか。その分細工には骨が折れたのではないでしょうか
この鳥居の周りの石、鳥居・石燈篭・階段・石垣が同じ材質らしい石材がふんだんに使われ、300年以上経ているのに整然と組まれているのには驚かされました。当時、近くに石切り場があり、腕の良い石工さんがいたからでしょう。