2013年9月23日月曜日

8.その他の肥前(型)鳥居(2)

亀山八幡神社(佐世保市八幡町)
 佐世保市役所の近くにある神社で、明治になり佐世保に海軍鎮守府が置かれ、海軍と共に大きくなった神社です。境内には海軍や佐世保海軍工廠に関する大きな記念碑が目に付きます。この鳥居も大きく、県内の神社の鳥居としては別格に大きなものです。もっとも石造りではなく、コンクリート製です。同時に大分県日田産の石造り玉垣と石燈篭1対も奉納されています。これらは昭和43年ということですからバブル経済の絶頂期に商店街の商店主らによって建設されています。今ではこんなことを言い出す人はいないのではないでしょうか。説明にはこの鳥居は、福岡市の
筥崎宮の鳥居を模して造ったそうです。
 
 
 筥崎宮(福岡市東区箱崎)
 この神社は福岡市の中心部にありながら、広々と閑静なたたずまいを見せています。この鳥居は慶長14年(1609年)当時の藩主、黒田長政によって寄進された肥前型の最も大きなものです。400年以上もなるのに柱に刻まれた文字ははっきりと読めます。笠木、貫、柱共に3本継ぎで造られています。国指定の重要文化財になっています。奥の本殿から北の海岸にまっすぐに参道が伸びていますが、海岸は埋め立てられ大きな道路や建物も出来ています。
 この鳥居の石材は松浦市鷹島の阿翁石が使われていると鷹島の石工には語り継がれています。

 
 


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