2013年4月29日月曜日

7.2.14爾自(にじ)神社

7.2.14爾自(にじ)神社(郷ノ浦町有安触)
        笠木       3本継ぎ
        貫         3本継ぎ
        柱         2本継ぎ
        額         尓自神社
        建立       元禄8年(1695年)
  この神社を探している時、郵便配達のバイクに枝道付近で出会い教えてもらうことが出来たので、楽にたどり着きましたが、付近で聞く人もなくそうでなければ大変だったろうと思いました。
                     
  この扁額の文字は難しいですね。江戸時代の文字はアテ字や略字、ときには誤字までありますから読めない文字もあります。ここは日当たりも良く、刈り込まれた芝生と思わせるような草っ原の所もありました。定期的に手入れがなされているように思えました。

2013年4月22日月曜日

7.2.13②河原神社

7.2.13②河原神社(明治期)
        笠木       3本継ぎ
        貫        3本継ぎ
        柱        2本継ぎ
        額        河原神社
        建立       明治年間
  この神社には鎮信鳥居が2基ありました。最初に見つけたのはこちらの方で、柱には建立年はありませんでしたが、「長崎縣壱岐石田郡半城村・・・」と書かれているので江戸時代のものではありません。壱岐国・江戸期の石造鳥居(著者:野本政宏氏)によれば、表参道のものが江戸期の鳥居で、裏参道にあるのが明治期のものであると書かれています。ここはかなり深い山の中ですが、今では狭いながらも車で行けるように裏参道側に舗装道路が造られています。現在は裏参道だけしか使われていないと思います。この鳥居の所は、山を少し掘り切って参道が付けられています。明治の頃には裏参道の方に道路が造られたということでしょう。
  平戸の安満岳の頂上の神社も裏参道がもっぱら使われて、表参道の道は道路そのものが壊れていて誰も通る事はありません。
 


2013年4月15日月曜日

7.2.13①河原神社

7.2.13①河原神社(郷ノ浦町半城本村触)
                   笠木       3本継ぎ
        貫        3本継ぎ
        柱        1本もの
        額        河原神社
        建立       元禄10年(1697年)
  この神社を探すのも苦労しました。本通りからの別れた枝道と思える所に、しゃれたケーキ屋さんがあったので入り、若い店員に聞いたら分からずに、奥に行きオーナーシェフを連れてきました。若い人ですが、表まで出て行ってどう行けばよいか教えてくれました。地元の人が都会で修行してきて開店されたのでしょう。本当に親切な人で、「お菓子の家遊・菓」が末永く繁盛する事をお祈りいたします。
  入り口の所に六地蔵があるとのことでした。かなり草に埋もれた感じですが確かにありました。
  この神社の鎮信鳥居があるところは背丈の高い木が繁り昼間というのにうす暗く、湿っぽく、自動で撮ったらストロボが光るほどでした。鳥居の手前の道は下まで続いていそうですが、藪の中に消えているようにも思えました。神社の社殿は鳥居をくぐって階段を上った上にあります。



2013年4月8日月曜日

7.2.12金崎神社

7.2.12金崎神社(郷ノ浦町坪触)
        笠木       3本継ぎ
        貫        3本継ぎ
        柱        2本継ぎ
        額        鎮守大明神
        建立       貞享4年(1687年)
  3週前に紹介した、西八幡神社の鳥居と笠木の反り具合といい石材の使い方もは全く同じようです。壱岐島南部の梅津湾を挟んでこちらが西側、文字とは反対に西八幡神社が東側にあります。近いところに同じ年に同じようなものが建てられたのは鎮信公がまとめて発注されたのではないでしょうか。

  この階段を下りて行けば海岸に出られます。すぐ横には、海産物の加工場があり数名の人が働いていました。潮風をまともに受ける所にありながら、三百数十年昔のままの姿を保っているのは石工さんの腕も良かったのでしょう。
 


2013年4月1日月曜日

7.2.11国津神社

7.2.11国津神社(郷ノ浦町渡良浦)
        笠木       3本継ぎ
        貫        3本継ぎ
        柱        2本継ぎ
        額        國津神社
        建立       延宝4年(1676年)
  郷ノ浦の渡良地区も漁村と聞いていたけど、この神社があるところは、港そばではなく、小高い丘の上にありました。
   郷ノ浦から車で向かうと、神社のかなり手前に大きな石の燈篭が出迎えてくれます。神社の周りはきれいに掃き清められていて、日ごろから大切にされている神社という感じがしました。